介護ではなく「敬って護る」
事業者都合の介護施設がまだあると聞きます。
シニアの方々を「ちゃん付け」で呼んだり、面倒だからとオムツを何枚も重ねて履かせたり、入浴の際に男女一緒に裸のまま並ばせたり、、、
ただでさえ、機能が衰える中でやりたい事ができず、家族に申し訳ないという想いとプライドが傷ついていく中だというのに。
「私たちにできることが何か?」それを考え、行動に移すことが敬護ということ。正解はスタッフ一人ひとりの想いの中にあるはずです。
私たちの合言葉は「自分の家族だったらどうしたい?」
すべては想いから始まる
コンパスウォークはFC(フランチャイズ)で、その本部の小池社長の想いから始まりました。
ある時、ご両親がほぼ同時に倒れてしまっそうです。
急いでデイサービスを探したが、10店舗以上見てわまったが自分の両親を預けたいデイサービスは一つもなかった。
とにかくシニアの方の尊厳をないがしろにしていたそうです。
ならば、自分で理想のデイサービスを作ってやろう!と大手企業の役員職を捨てて、未経験の業界に飛び込みました。
当然、まったくうまくいかず、資金はみるみる減っていき、買ったばかりの家と、マイカー、生命保険を現金に換え、それさえも無くなりかけた時、ある事に気づいた。
それが大きな岐路となり、快進撃が始まりました。
直営、さらに小池社長の想いに共感したFC店の数がどんどん増え、2022年9月現在、全国130店舗になっています。
そんな小池社長の想いが綴られた書籍をぜひ読んで欲しいです。
この業界が忘れかけている大切なことが書かれている。
敬護とは一人ひとりが「考えること」
介護保険制度は素晴らしい制度である反面、会社やスタッフがそれに溺れてしまうことが一番怖いと思っております。
私たちのデイサービスはこの制度から支払われる国や自治体からの介護報酬で成り立っており、利用者様の負担は0~1割程度。
ほとんどの利用者様はこの制度の恩恵を理解しているので、「ありがとう」を沢山言ってくださいます。
一見、とても問題なさそうに見えるが、実は「当たり前」が見えなくなってしまう危険をはらんでいるのです。
事務的に利用者様を扱ってしまったり、やりたくないプログラムをやらせたり、頼まれごとを無下に断ったり、利用者様が来なくなっても心配もしなかったり、、、
私たちはサービス業であるはず。
サービス業は、一生懸命営業や宣伝してご来店いただいたお客様にどう満足していただくかを真剣に考え、挨拶、接客、話言葉はもちろん、商品やサービスを徹底的に学び、ご提供し喜んでいただき、また来て頂いたり、ご紹介を頂くという一連の流れが当たり前なこと。
もっというとそのお店や売り物を気に入ってもらうのではなく、スタッフの人柄に喜んで貰うことがサービス業の本質でもあります。
そういった視点で働くことで、当たり前が当たり前でなくなり、利用者様のことを想うことができ、来所時にヒアリングする利用者様の夢や目標を全力で「どうすれば叶えられるか」と一人ひとりが考えることが大切だと考えています。